医師の皆様に対して、皆様自身が医師として有意義な人生を送っていただくための相談や勉強会、交流会、情報提供などを目的としたコミュニティです。

筑波大学付属病院 総合診療科 稲葉崇先生

稲葉崇先生のご経歴

2012年に東邦大学医学部を卒業し、東邦大学医療センター大森病院にて初期研修を行う。
その後、筑波大学附属病院 総合診療グループにて現在レジデント3年目として勤務。
また、チーフレジデントとしてレジデント・学生の教育、カリキュラム作成なども行っている。

先生が専攻を決められたきっかけは何ですか?

父親が開業しており、それが自分にとっての身近な医師像であったので自然とジェネラル志向になった。
医学部に入学してからも多くの人が同様の道を歩むものだと思っていたが、3年4年5年と臨床実習で学んでいくにつれて、卒業してすぐにキャリアとして総合診療へ進む人は少数派だと実感し、どうしようか思い悩んだ。
とは言え、医学生だった2006年~12年当時、専門医制度が先々変わるかもしれないと言う話もあり、総合診療はこれから期待される分野としてメディアに取り上げられるなどブームになり始めていた。
そう言った状況や思いの中で、遠回りになるかもしれないが一度臓器別の内科へ進み、追々ジェネラルな方向に行く選択肢もあるし、もしかしたら自分に合う科や新たにやりたい事が出てくるかもしれないと柔軟に考えた。
そのため初期研修は総合診療と他科を比較検討する意味も含め循環器から神経内科まで全部の内科を回ったが、自分の思いと目指す医師像が変わることは無かったので、総合診療を専攻する事に決めた。

これまでの自身のキャリアを振り返っていかがですか?

後期研修プログラムでは在宅診療所、県内の関連病院、大学病院と規模や環境に偏りなく様々な場所で経験を積んでいく事が出来た。
その中で感じた事は、小さい病院でもっと総合診療の知識や技術を持って働く医師を増やしていきたいということだった。
これは今後取り組んでいきたい自分のテーマでもあるのだが、医学教育をサブスペシャリティーにする事でそこへのアプローチが出来るのではないかと考えている。
その為には今後学位の取得が必要となってくるが、筑波大学は教育者としての教育学をしっかりと身に付けられる体制・環境が整っているので、後期研修先として選んで良かったと思っている。
また、テーマの一環として「ジェネラリスト」や「総合診療」について早い段階で知ってもらい、興味を持ってもらえるように学生向けのキャリアカフェを開催する取り組みも行っている。
まだ研修中ではあるが、自分のやりたい事や目指したい方向へしっかりと向かっていける恵まれた環境の中で、充実した時間を過ごせていると思う。

医学生や若手医師に向けてメッセージを

進路選びで大事なことは、何にこだわりを持つかだ。
例えば初期研修は医師としてスタートする最初の場となるだけに、出来るだけ名の知れている病院へ進みたいなどこだわりを持つ人もいると思う。
これは自分の経験と友人や繋がりある人たちの声を集めて出した結果だが、一部特色を出している病院も中にはあるが、初期研修はどこの病院であっても基本的な事や一通り教わる内容に大きな差はない。
どの場所であっても真面目に一所懸命取り組み、そこで自分なりのこだわりを見つけ、今後の医師人生を左右する後期研修選びにより重点を置いて欲しい。
但し初期研修は人間関係や雑務などを考慮し、初期研修医の人数が4人以上おり、電子カルテを運用している病院で、自分の学びたい科がある研修先を選ぶ事をオススメする。
最後に、医師として充実した時間を過ごす為に、学生時代は勉強以外に打ち込めるものを見つけて過ごして欲しいと思う。
なぜなら医師になってからも新たに打ち込めるモノを見つけられるなど時間の使い方が上手い人というのは、学生生活の中で人よりもちょっと部活を頑張り過ぎて怪我をしてしまうほどの経験や、時間を忘れるくらいに人一倍趣味に没頭してしまうなど、充実した時間の過ごし方を経験し知っているからだ。

医師キャリ事務局より

私どもが稲葉先生とは初めてお会いしたのは、5年前に弊社が主催していた医学生向けのキャリア相談・セミナーになります。
初めてのインタビューとの事でしたが、チーフレジデントとして教育に携わっているお立場もあってか終始非常に落ち着ついたご様子で、かつ具体的で分かりやすくお話しをして下さいました。
医学生・若手医師へのメッセージは是非参考にして頂きたいポイントですし、稲葉先生がテーマとされておらえる『医学教育をサブスペシャリティーに』という思いを実現される日を楽しみにしております!

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