医師の皆様に対して、皆様自身が医師として有意義な人生を送っていただくための相談や勉強会、交流会、情報提供などを目的としたコミュニティです。

医療法人柴健会 小谷クリニック 小児科・内科 武井智昭先生

武井智昭先生のご経歴

2002年に慶応義塾大学を卒業し、大学付属病院で初期研修を行う。その後大学の小児科医局に所属し大学病院においては特殊な症例を、関連病院である国家公務員共済連合組合連合会立川病院、平塚共済病院などにおいてはコモンディディーズの症例を中心に研鑚を積む。専門医取得後には感染症・アレルギーを専門とし、臨床研修指導医として内科領域の診療も行う。
2012年からは大学を退局し、24時間365日体制で小児診療を行っているスマイルこどもクリニック副院長を経て、2015年より高齢者を中心として訪問診療を含め、「0歳から100歳までの1世紀を診療するプライマリケア医師」として、日々奔走中。

先生が専攻を決められたきっかけ

小さい時に体が弱かったことから、かかりつけの医師には大変世話になっており、大きくなったら自分もこのように人の役に立ちたいということで医師を目指した。小児科を専攻することに決めたきっかけは

  • 小児科での受診が多く身近な存在だった
  • 大学に入ってからオーケストラでのボランティアなどを通じて、施設にいる小さい子供との交流をしており興味が持てた
  • 医学部5年生の時、ポリクリで自分の担当した子供の患者のターミナルに付き合い、短い命だったとしてもその残された時間をいかに楽しく過ごすか、また子供の時の病気がその後の人生に大きく影響を及ぼすという上で小児科医は非常にやりがいがあるという確信を得た

このようなことが理由である。

これまでのご自身のキャリアを振り返っていかがですか?

大学病院での初期研修はとても厳しく、プライベートは全くない大変なものだった。ただ大学にいることでたくさんの症例を経験出来、また仲間にも恵まれた。後期研修については大学病院の他に2つの関連病院で研鑚を積んだ。医師として一人前になるまでにはつらいことも多く、なんどか辞めたいと思ったこともある。ただそんなつらい時に支えになったのが、大学時代に行ったボランティアでの仲間だった。仲間に相談をすることで自分も救われ、苦しい時期を乗り越えることが出来た。また後期研修中に結婚し、子供も生まれたことで、医師として早く一人前になり責任を持って診療をしていこうという気概が生まれ、充実した研修を送れたと思う。
 小児科専門医資格を取得した2007年以降は、呼吸器、感染症・アレルギーを専門研修として、また臨床研修指導医の立場として内科領域の診療も院内外を含め開始した。研究領域としては、肺炎球菌・ヒブワクチンなどの新しいワクチンの啓発、病原微生物と肺炎・髄膜炎などの研究にも都内研究機関の研究員として携さわった。この10年の間に小児の病気に関しては疾病に関しての概念・構造が変化して、特に自分が専門としてきた感染症・アレルギーに関しては予防治療へのシフトが起きた。色々な新しい知識を知り、経験を積むことで医師として日々やりがいを持ち診療することが出来た。同時に、プライマリケアの重要性を実感した。
 2012年以降はプライマリケアへの道を歩み、クリニックの副院長へ経て、現在では小児のみならず内科領域に診療の幅をひろげ、訪問診療も行っている。家族という社会の最小単位での診療を展開していくうち、地域の中でどのように患者さんに向き合い、良い医療を提供していくか、自分の責任は大きいと感じている。

医学生や若手医師に向けてメッセージを

一番のアドバイスは「学生の早いうちから社会との接点をもっておく」ということ。
医学生のうちは勉強だけやっていてもダメ。6年間という長い学生生活において、勉強以外に打ち込めるものを作っておくこと。そこで出会った仲間を大切にし、様々な価値観や考え方を知り、多様性の中で生きること。そのような経験がなければ、社会との接点やニーズをくみ取れない、換言すれば「社会常識が欠落した医師」になってしまう。
 医師になるには国からの補助金が使われ、我々が良い医師になるということは国からのミッションでもある。権利をまず主張するのではなく、国民のために良い医師になるという義務を負わされていることを意識して欲しい。
 まずは、基本領域の専門医資格取得を目指して、一生懸命に数年間がんばってほしい。そのうえで、一般診療をブラッシュアップしながら専門的分野での診療、研究・教育の実践、アドボカシー(社会に対して何かメッセージを提言する)を実行できるようになれば、独り立ちが可能と思われる。10年1区切りという言葉もあるが、自分の力で新しい世界の扉を開く、開拓者としての能力はこれくらいかかる。

医師キャリ事務局より

武井先生は経歴を見ると順調に医師としての人生を歩まれているように感じますが、それは先生が医師を目指すきっかけとなった想いを大切にし、どのような医師になりたいということが明確であるからこそだと思いました。その決意や覚悟が、先生のこれまでのキャリアを充実させているように見受けられます。一見すると穏やかでやさしい感じの先生ですが、このインタビューをすることで先生の熱い想いに触れ、このような素晴らしい先生との出会いに感謝した次第です。

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